清水大輔「決戦の運命〜Fate of a Decisive battle」
[楽譜サンプル(PDF)グレード:3+ 演奏時間:約7分 必要最低人数:35人
レンタル価格:30,000円(税別
)
]
■楽器編成
Picc./ Fl.1-2/ Ob./Bsn./E♭Cl./ B♭Cl.1-3/A.Cl./ B.Cl./A.Sax.1-2/T.Sax./B.Sa
x/
Tp.1-3/Hn.1-4 /Trb.1-2/B.trb/ Euph./Tuba/St.Bass./
Timp./Perc.1-4
※ 使用打楽器 S.D/B.D/C.Cym/Sus.Cym./Tam-tam./4Toms/Glocken/拍子木(Claves)
■今回の委嘱作品「決戦の運命〜Fate
of a Decisive battle」のテーマについて教えてください。
今回この作品でテーマに選んだのは戦国大名であり山形城主でもある『最上義光』という人物の壮絶なる『運命』です。
昨年私自身が山形に行き偶然目にしたのが『最上義光公勇戦の像』でした。私はその像のあまりの
力強さと
『最上義光』という人物の魅力に取り憑かれ『いつかこの人をテーマにした音楽を書きたい!』と思い、
この度ウィンドアート委嘱作品として書く機会を与えて頂き完成させる事が出来ました。
■今回は人数や難易度、時間に制約がありましたが
それをどのように作品に反映させたのか
意図を教えてください。
この作品を書く過程で特に気を付けたのが難易度と人数でした。難易度に関しましてはコンクールのために
取 り組む作品として出来るだけ長く付き合っていけるように内容を多く含ませ、尚かつ技術的に聴かせる部分と
歌い込めて聴かせる部分を入れました。人数では打楽器の奏者制約が5人という事でしたので私自身とても
苦労した部分でしたが、鳴らすだけの打楽器ではなく和物打楽器的な響きを要求される部分を多く作りました。
時間の制約をあまり作品に反映させたという部分は少ないですが構成部分しっかり考え7分程の作品にしようという念頭はありました。
■今回の作品はどのようなバンドに演奏して頂きたいですか?
まずこの題材にご興味をお持ちになられた方々には是非演奏をして頂きたいです。
私にとっては初めて『和』 を意識した作品を書いたつもりですのでその点にも
ご興味がおありになれば演奏して頂きたいですね。
今回の企画の4つテーマ、
(1) 小編成(少人数)で演奏できる作品
(2) コンクールや演奏会でインパクトのある作品
(3) 生徒たちにとって無理のない音域や技量の作品
(4) 半年かけて練習をしても飽きることのないテーマ性のある作品
これらを出来るだけ意識したつもりです。
■この作品を通
じて一番伝えたい事は何ですか?
私がこの作品を通して一番伝えたいのは『1人の人間の壮絶な運命を音楽で奏でる』という行為が
どのような 意味があるかという部分です。ただこの人物がスゴイ人だから音楽にしたというのではなく、
私はこの人物に 出会った時に自然に『この人を音楽で描きたい!』と思いました。
それは私にとっても『運命』でした。 演奏して下さる皆様も人生の中で何度か起こるであろう『運命』的な事。
もしそういう事を経験した方々には是非音楽と照らし合わせながら演奏して頂きたい
です!
■吹奏楽ファンの皆様に何か伝えたい事はありますか?
今回ウインドアート出版が企画した事は吹奏楽ファンの方々、指導者の方々、
そして演奏者の皆様が待ちわびていた企画だと思っております。
このような素晴らしい企画に参加出来た事は私自身にとっても本当に幸せな気持ちでいっぱいです!
この企画でまた様々な音楽の出会いがある事を楽しみにしております!
|