■レンタル価格：16,000円(税別 )

■演奏時間：約6分30秒

■演奏レベル（５段階）：2

■演奏可能最低人数：32人

■サンプル音源（MP３）


■作品解説
　富山県高岡市立伏木中学校吹奏楽部の委嘱による編曲。「渡部謙一プロデュースによる２１世紀のための新しい吹奏楽作品」 企画による。 　原曲であるグリーグのピアノ曲「抒情小曲集」は10巻に分か れた全66曲の小品集である。それぞれの巻はグリーグの生涯に 幅広く分かれて作曲されており、この小品集全体を順に辿れば、 それはグリーグの音楽人生そのものを辿ることと同じである とも言える。各曲はそれぞれ独立しており、その題材は様々で あり、自由に曲を組み合わせて一つのプログラムを特別な意味を 持たせて構成することができ、この試みは多くのピアニストに よって実践されている。グリーグ自身も数曲を選んでオーケストラに編曲し、独立した作品としている。 この作品ではこの曲集から数曲を選んで切れ目無しに繋げ、一曲 として構成している。使用されているのは「アリエッタ（op.12 -1） → 小妖精 （op.71-3）→ 水夫の歌（op.68-1） → ハリン グ（op.71-5）」の５曲で、よく管楽器用に編曲されることが多い作品で構成されている。各曲は、若干手を加えられているものも あるが、基本的には原曲に忠実なものとなっている。 　
　2002年に「中学生に相応しい楽譜」ということを強く意識して 編曲したもので、同年の富山県吹奏楽コンクールで木越俊一指揮の 高岡市立伏木中学校吹奏楽部によって初演された。なお、この曲には「アリエッタ（op.12-1） → 小妖精 （op.71 -3）→ 追想（op.71-7）」という構成による「バージョン A」も 存在する。（中橋愛生）