高橋宏樹 「太陽の詩」 ■作品解説 (特に小編成の)中高生達が楽しく演奏でき、かつ音楽的なものというのをテーマに、 これまでに「月森の詩」「流星の詩」という曲を書いてきました。 そして第三弾がこの「太陽の詩」です。 月森、流星、太陽、共に3楽章形式で一楽章は「前奏曲」二楽章は「歌」三楽章は 「舞曲」というのが自分のなかのルールで、今回はアタッカで切れ間こそないものの、 やはり3つのテーマで書いています。 後半に一楽章のテーマが戻ってくるというのも、この小編成“〜の詩”シリー ズの中では 新しい試みでした。力強いファンファーレで始まり、流れるような6/8、モーダルな ダンスとまるで違った性格の曲で構成されています。 曲を演奏する際にいつも言っているのが「曲からイメージされるオリジナルの物語 を創造しよう」という事です。例えばある映画音楽を奏でるとします。その音楽から 想像できるのは映画のワンシーンです。これは映画を見た人であれば皆同じイメージ を思い浮かべるでしょう。しかし「純粋な音楽」から創造される物語は人それぞれで す。それは恋物語かもしれないし大スペクタクルなSFものかもしれません。ストー リーは思い浮かんだものなら何でも良いのです。大切なのは「創造する」という事。 これは曲を演奏するうえでとても大切な事だと思っています。「ここはフォルテだか ら強く吹く」という解釈は音楽を学ぶ上でもちろん大事ですが、「ここは怪獣が暴れ てるようなイメージだから強く吹く」といった感じで吹けばもっと人に伝わる音楽に なる気がしませんか? 作者はそんな演奏を望んでいます。(高橋宏樹) ■レンタル価格26,000円(税別
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